よくわからない英語を分解!鈴木式6分割ノートでシステマチックに精読を行う

中学英語レベルの私が英文を読むとき、かなり苦労するのは、「この訳は間違っているのではないか?」という恐怖感が付きまとってくること。

特に仕事で扱うときなどは戦々恐々で、でも急いで読まないといけないからとても苦しい。

そこで時間のあるときにじっくり「読む力」を身につけたいと思い、鈴木式6分割ノートを試してみることにした。

具体的にはこんなノートである。



ノートには、無印良品の植林木ノート5冊組を使用している。1ページが39行なので、線を書かずに6分割できるのが気に入っている。

この方法は、独学大全という本に載っていた。わかりやすい写真例などもあるので、独学に悩む人に寄り添ってくれる。


具体的な方法は、ノートを6分割し、それぞれに
①原文のコピーを貼り付ける
②わからない単語を調べて書き出す
③専門用語などがあればそれについて調べたことを記載する
④翻訳に至る文法的な思考過程を全て書き出す
⑤翻訳した文章を書く
⑥原文を写し書きする
といった6つの過程に切り分けて行う。
英文を流れに沿って、②③で「単語のわからない」と「専門用語のわからない」をつぶした上で④の「文法がわからない」を考えていくことで、「なんだかよくわからない」がかなり具体化される実感がある。

私はザセルプロブレムブックを解く時や、興味本位で印刷した論文を精読するのに使用している。
それぞれの手順について、現時点で取り組んでいる、より詳細な情報を以下に書き込んでいこうと思う。
これはマイルールであって、独学大全の方にはこれをしろとは書いていないので、そこは注意してほしい。

具体的な手順

①原文のコピーを貼り付ける

その後の④でわからない文章を全て書き写せる程度に、というのを目安にすると良いと思う。英語に自信のある人はまとめて貼り付けても良いかもしれない。私は単語も文法も自信がないのであまり行数を稼ごうとせず、1〜3文程度に留めている。
ぱっと読んでみて、単語だけ調べれば理解できそう、という場合は⑥の書き取りではみ出ない程度に多めに貼り付けたりもしている。
無印良品のカッティングボードとカッティング用定規、テープのりを使うのが気に入っている。

②わからない単語を調べて書き出す

わからない単語 単語の発音記号(知らなければ) 単語の意味 を記載する。
その際、辞書の方にも単語の左横に小さくチェックを入れておく。
チェックは4回を限度として、それ以上辞書を引く場合はその単語は「覚えにくくて頻出する単語」なので、ラインマーカーで目立たせた上で何か覚えるための手段(書き取りや単語帳など)を実施する。

③専門用語などがあればそれについて調べたことを記載する

単語を調べて、それをつなげてみてもよくわからなかった時は、専門用語だったり、珍しい言葉かもしれないと思ってこの欄に日本語で調べた時の簡単な注釈を書き込む。
例えば、私の場合は「anthropic principle(人間原理)」「frozen accident theory(偶然凍結説)」「collinearity(共線性)」などが該当する。
大学時代にもっと深く勉強していたら知っていたのかもしれないし、他分野の勉強を真剣にしていたらわかったかもしれないけど、たらればの話をしても仕方がない。自分はこの程度の知識の薄さなんだなと理解するための欄。そして、そこを知り、理解すればより多くの視野を持って物事を考えることができると思える伸びしろの欄。
今のところ真っ白のこともままあるので、例えば単語や文法など、他の項目を広げるための余白としての利用もできるかもしれない。

④翻訳に至る文法的な思考過程を全て書き出す

私が必ずやっているのは、文章の分解と主語・述語の書き込み。また、どの部分がどこにかかっているかも矢印で示している。大抵ここを間違えて意味のわからない文章になることが多いので、何がわからないか、どのように考えたか(例えば、ここのthatはどんなものかなど)も具体的に記載する。
長めの文章の場合、下に細切れの和訳を書くこともある。

⑤翻訳した文章を書く

②〜④でわからないことをつぶしたら、結構わかることがある。それをそのまま翻訳して書いていく。
翻訳しても意味がわからない時は②の単語の解釈が間違っていたり、③の専門用語が理解できていなかったり、④の文法に致命的なミスがあることがある。
そういう時は、DeepLに全文を書き写してみてどんな訳が返ってくるか確認して、間違い部分を読み取る。
DeepL→ として、AI翻訳の結果も書き込む。

⑥原文を写し書きする

もう一度まっさらな状態でこの文章と対峙したときに理解できるか?という自問とともに、単語の意味、専門用語の意味、文法の関係性を頭の中でおさらいしながら全文を書きとる。

⑦読み返す

独学大全には記載されていなかったが、たまにぺらぺらとめくって確認してみる。
英文をそのまま読めるか、忘れている単語はどれか、翻訳はノートを書いた当時と現在でどう違うか、という確認作業をする。
私はノートを書くほどやる気がないときに⑦をすることが多い。


まとめ

ここまで精読を分解すると、一つ一つの作業がとても細分化されていて、「ちょっとやってみるか」となりやすい。
どんなにやる気のない、しんどい、時間のない日であっても、①〜⑦のいずれか一つくらいは取り組めるし、なぜか単語が分かったら文法でわからないところがないか探し出したり、単語と文法がある程度理解できたら翻訳できないか試してみたりしているので、思っているよりも進めることができると思う。それもしんどい時は、例えば単語一つだけとか、文章ひとつだけともっともっと細分化してハードルを下げる。ノートを開くだけ、とかにしても良いと思う。

もちろん、英語が大得意という方にはまどろっこしいやり方だと思うが、あくまで、「基礎学力が少ない、勉強嫌いの人間がどうにかして英語を読む力を上げたい」という希望を叶えるためにやっている手順だと思っていただきたい。

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