「ザセル プロブレムブック」 を「鈴木式6分割ノート術」で読み解きながら丁寧に一問ずつ解いていく。
なぜ私がザセル プロブレムブックに取り組むのか
Molecular Biology of the CELL(通称ザセル)という本があるのをご存知だろうか。
生物学系教科書としては最重量級の本で、大学の教科書として指定されているところもあると思う。
現在邦訳は第6版、原書は第7版が出版されている。
参考までに他の本と並べた写真を載せる。分厚さが伝わるだろうか…。
第6版の章末問題を解いた方はわかると思うが、あれの答えは別冊販売の「Molecular Biology of the CELL: The problems book」を買わないとわからない。
解いた答えがどの程度合っているのか、書き漏らしがどの程度あるか気になって仕方がない。
というわけで電子書籍で購入したが、恐ろしいのは全部英語なところだ。
(私が調べた限り日本語訳版が出ていない気がする。ありますよっていう方、是非教えてください。)
私の英語の(それ以外の勉強的な能力も)実力は中学生レベルで、めっぽう苦手意識が強い。第5版も日英合わせて購入したのに通しで読めなかった。
結局日本語版で解いた問題の解答をちょろりと確認しただけで、購入から1年半近く寝かせていたら第7版の英語版が出版されるという情報が。
せっかく第6版、プロブレムブックどちらも身銭を切って手に入れたのだし、しっかり身につけて第7版を迎えたい。できればゆっくりとでもいいので読んでいきたい。
・科学的な英語を使用しているので、込み入った文法は使わないはず
・使用されている未知の単語や熟語も、英和辞典+生物学辞典+日本語版ザセル+インターネットである程度カバーできる可能性が高い
・これを全部解き終われたら分子生物学的な書籍を英文で読む自信がつく気がする
・ついでに学生時代ほとんど勉強してこなかったことに対する悔いが少し成仏する気がする
という気持ちから、重い腰を上げて少しずつ解いていくことにした。
目指すは以下の3点。
・分子生物学的な語彙力(英語)の向上
・基本的な型の英文に慣れること
・分子生物学の基礎知識力の向上
(大口叩いた…!!)
使用するメソッドについて
使用するメソッドは「鈴木式6分割ノート術」。
ノートを6分割し、それぞれに
①原文のコピーを(kindleなのでiPadでスクショしてAirPrintでプリントしたもの)貼り付ける
②わからない単語を調べて書き出す
③専門用語などがあればそれについて調べたことを記載する
④翻訳に至る文法的な思考過程を全て書き出す
⑤翻訳した文章を書く
⑥原文を写し書きする
といった6つの過程に切り分けて行う。
現在1章の問題を少しずつ解いている段階ではあるが、英文を流れに沿って、②③で「単語のわからない」と「専門用語のわからない」をつぶした上で④の「文法がわからない」を考えていくことで、「なんだかよくわからない」がかなり具体化され、「(知っていれば)解答が書けそう…!」な状態になる。
翻訳が終わったら、こうして自分で翻訳した問題文に対して、次のページの左側に邦訳版ザセルやインターネットで調べたことを元に「自分の言葉で」解答を作成する。右側は開けておく。
解答解説も英語なので、①〜⑥を行い、自分の解答の右側に「どこが足りなかったか、どの知識を補えばより解答解説に近づけるか」を記入する。
この流れを繰り返していく。
やり切るための自分ルール
⓪途中でめげても投げ出してもいい!また戻ってくること。
①問題の英文を鈴木式6分割ノートで和訳する。教科書の方の問題は日本語なのでざっくり書き写すだけでOK
②教科書、可能なら文献検索などの結果から自分なりの答えを自分の言葉で書く。ここは考えをアウトプットすることに重点をおきたいので日本語のみ
③答えの英文を鈴木式6分割ノートで和訳する
④自分の回答に足りない部分、何を調べたら(何を知ったら)その答えに辿り着けるか考え、自分の答えに追記する
何も確認しなくてもわかることが一点だけある。問題数がとても多いということである。
ザセルの著者達の愛の重み(重量)をご存知の方であれば予測はつくと思うが、プロブレムブックの方もその問題と回答だけで860ページ(総ページ数966)ある。
問題数にして(数え間違えていなければ)1865問!1日1問で5年かかる。終わる頃には第9版とか出てそう。
しかもこれがザセル本体の章末問題とは別にある。泣きそう。
この重量になってくるともう挫折するのは当たり前。飽きるのも当たり前。
でもまた知識不足を痛感した時にきっと戻ってきたくなるので、そういう時に気軽に開ける間柄になろう。
幸い私のプロブレムブックとの付き合いは試験でも仕事でもなく「実益を兼ねたい趣味」。
千里の道も一歩から。残り1865問も、何もしなければいつまでも残り1865問だけど、少しでも解いていたら数年後には残り1500問くらいにはなるかもしれない。(ちっとも終わりが見えない)
というわけでこの長ったらしい記事をザセル プロブレムブックと気長にやっていくための宣言に変えさせていただく。
↓よければ一緒にやりませんか?分子生物学がわかると今の生物学の動向や最新の研究内容がもっとわかりやすくなるはずです。
私は無印良品の5冊組ノートを使用しています。単価が安く、一ページあたり39行なので、線を引かずに6等分できるのが気に入っています。(13行ごとに項目がかわる)
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